上手く使用・・・

「ミネラルプラスを使い初めて最近青水になって来た。」との問い合わせがありましたので対策を
説明していきます。
青水の原因は「プランクトンの異常増殖」で皆さんご存知の赤潮に似た現象です。
赤潮とは、植物性・動物性プランクトンが異常繁殖により水の色が赤、赤褐色、茶褐色等に変化する
ことです。
陸上の野菜や花など植物の成長には適度の雨と日光それと肥料が必要で加えて気温です。

水中に存在する植物性プランクトンもそれと基本的には同じなのです。

それではこれを水の中の環境で考えてみましょう。
1.リン酸、硝酸塩の蓄積
　何故水が汚れて来るのか？汚染されてくるのか？

　ろ過が十分に機能して有機物（エサ、魚の排泄物など）を分解しても最後にリン酸塩、硝酸塩が
　水中に残ります。
　このリン酸塩、硝酸塩は、植物性プランクトンの大好物です。
　その為にこの濃度が上昇すればするほど植物性プランクトンは大繁殖します。
　それを防ぐために定期的に水替えをしてリン酸塩、硝酸塩濃度を下げねばなりません。

　周辺に田畑がある地域の地下水には、もともと農業で使用される化学肥料（窒素、リン酸、カリが、
　主要成分）が含まれている場合もあります。
　
2.水温
　生き物には、どんな生物でも最適な気温、水温というものがあります。
　淡水の藻類は世界には数千種類（この数は確かではありません）あると言われそれぞれの藻には
　最適環境というものがあります。
　ある特定の条件下で爆発的に大繁殖します。
　青水を構成している植物性プランクトンにとって夏場水温が上がりやすいこの時期は特に発生しやすく
　なります。
　植物性プランクトンは大きくなるかわりに分裂して数を増やしていきます。

3.日光
　青水を構成している植物性プランクトンの多くは、みなさんご存知のように光合成をして生きています。
　この夏場の光量は、彼らが光合成するのにとても最適な時期です。
　日差しが強いと緑系　日差しが弱いと茶色系の藻類が出やすくなります。

4.池の浄化システム
　意外かもしれませんが、有機物を分解してくれるバクテリアがしっかりと繁殖していないと池の中の環境の
　バランスが崩れて青水になる場合もあります。
　実際に例年青水になっていた池にバイオスポンジを設置してFilter sandを投与した池は夏場でも青水に
　ならなくなりました。

さて本題のミネラルプラスと青水の関係性と対策ですが、植物性プランクトンのメインのエサは、リン酸塩、
硝酸塩ですが、補食として色んなミネラルを吸収しています。
生き物は基本的にミネラル無しでは生きていけません。
ですから生き物はミネラルを絶えず欲しがっています。
従ってミネラルが十分にあればプランクトンの活動も活発にはなっていきます。
いわゆる刺激剤的なところはあります。
ただし青水になる前には必ず兆候が現われます。
水の透明度がかすかに落ちる事でくすんだどろんとした状態になります。
それは赤褐色、茶褐色などの植物性プランクトンが、少し湧いて出てきて水の中を浮遊するからです。

そういった時には、必ず上記の1～4のどれかが関与しています。
その際には、
A.　ミネラルプラスの使用を止める。
B.　1/3の水替えをしてリン酸塩、硝酸塩の濃度を薄める。
C.　池に入る日差しを防いでやる。
D.　Flter Sandをろ過槽に投与する。

F. エサの量、回数を制限する。
以上のようなことをすることである程度青水を防ぐことは出来ます。

池を飼育しているということは、地球の一部を切り取って再現していることと同じことで大きな池ほど
水量が多いので環境悪化に至るまでに時間を要します。
水槽などの水量が少ない環境においては環境悪化に至るまでにそんなに時間はかかりません。
ですから環境悪化に至る前、それもできるだけ前に見つけて対処してやることが一番大事なことです。
バランスを取り続ける事は非常に難しいですよね！

最後に水道水をコップに汲んで直射日光のあたるところに置いてみてください。
数日でコケが生えてきます。
水道水にもコケのエサとなるリン酸塩、硝酸塩は、含まれているからです。

人間も鯉もミネラル無しでは、生きていけません。
「墨が出た！」と結果が出ていますのでミネラルプラスのさじ加減にトライしてみてください！
池の環境を観察しながらミネラルプラスを上手に活用してください。

*************************************
Shinsuke Co.,LTD.　山村　義弘
TEL 082-258-2610
FAX 082-258-2618
*************************************