2008-08-16 公開 / 2008-08-16 更新
午前11時半頃、近藤養魚場さんから電話が入りました。毎度!といつもと違いテンション高め。「どうしたんですか?」と尋ねると、とにかく笑って、「良いもの見せてやろうか?」と・・・。「良いものって何ですか?」と聞き直すと一言「今から持って行くからどこへも行かずに待ってて」と。1時間後、いつもの半袖、短パン姿で颯爽?と現れ、右手に持つ1つの袋・・・。袋の中には三色の当歳が・・・。これがまた綺麗!!既に20cm程まで成長し、質、模様、体全てが抜群!!僕が一言「えっ、この当歳を自慢するためだけに来たの?」「そうだよっ」と。‘物造り’をしてる人の最高の喜びを垣間見た瞬間。確かに寒い春から仔取りの準備を始め、暑い夏、何度も何度も選別し、苦労されて、やっと出来た作品。流通業者の僕には決して味わうことが出来ない快感。正直羨ましく感じると共に、この素晴らしい作品を『生かすも殺すも流通業者次第だ』と身の引き締まる思い。原石をいかに磨きピカピカにするか。これが僕の使命。生産をしようと何度も思った時期もありました。しかし今は生産者は生産者、流通業者は流通業者と割り切っています。仕上げたときの快感、そしてお客様に鯉を紹介し、喜んで頂いたときの快感・・・、生産者とは違う快感を味わうためには日々精進、そして勉強しなければとつくづく感じました。話は近藤産の三色に戻り。毎年、多くの当歳を見てきてますが、この時期にここまで綺麗な当歳はなかなか見ることが出来ません。この鯉の素晴らしい未来を物語ってる出来では・・・。親はメスに阪井産の『マドンナⅡ』、そしてオスには『定蔵』を・・・このかけあわせは、初腹ではなく、もう既に何回か生産され、2歳を見る限り相当期待出来ること間違いなし!!近藤さん曰く「今年は最高の出来で、質、体形は例年と一緒だけど型付きが抜群」とのこと。写真の鯉は現時点ではベスト鯉!!それを無理言って譲って頂きました。写真だけ撮影して近藤養魚場の野池に再び放流・・・10月初旬には30cm以上になって池揚げされると思います。今年はどこの生産者も天候に恵まれ近年希に見る「錦鯉イヤー・・・大当たり年」だと思います。今年の当歳は数年後、多くの大賞を受賞することでしょう。とにかく今年は『当歳買いの年!!』間もなくシーズン到来、久しぶり?に良い鯉を見て、テンションが上がり、悪い虫がうずき出した暑い夏の昼下がりでした。8月24日(日)は当園で今年度の新作当歳発表会を開催します。ぜひ遊びに来て下さい。お待ちしてます。
この記事を書いた人のご紹介
成田 隆輝
皆様の錦鯉ライフをトータルサポート」を成田養魚園の使命と考えています。ぜひ、一度お問い合わせください。