2013-07-14 公開 / 2013-07-14 更新
この時期になるとお客様からよく質問されます・・・・
「餌食いが悪いっ」と・・・・
どうして「餌食い」が悪くなるか・・・・・
僕なりの経験でお話します。
先ずは水温・・・・・今の水温は何度ですか???
鯉の年齢や大きさによりますが、基本的に水温が27℃を超えてきたら段々「餌食い」が落ちてきます。
60cm位までの鯉(明2歳・明3歳)なら少々水温が高くても余り「餌食い」は落ちませんが、鯉が70cmを超えてくると極端に「餌食い」が落ちます。
僕の経験上、30℃前後になると大きな鯉は殆ど餌を食べなくなりますね。
高水温に対しての対処法は・・・・新水を多めに入れる・・・しかし水道を使用されてる方は経費も掛かりますし、水道管を通ってきた水は水温が高く補充しても余り効果が表れなかったりと・・・・
地下水を使用してる方は差し水を増やして25℃前後に調整しながら入れて頂くと良いでしょう。
また、池の上に覆いをして少しでも日陰を作ってあげると鯉達も快適かと思います。
また、給餌の時間帯です・・・・太陽が燦燦と降り注いでいる日中は給餌を避け、朝早くか夕方に与えると意外と食べてくれますし、浮上性の餌を与えてる方は沈下性の餌に変えたりと・・・・
水温に関しては飼育環境により色々と難しい点もあるとは思いますが、正直な所、鯉は餌を多少与えなくても痩せるかもしれませんが、死ぬことはないのでご安心下さい。(無理して与えて、餌を残し水質悪化する位なら与えない方が良いと思います)
「餌食い」が悪くなるもう一つの理由・・・・
水質の悪化・・・鯉の調子が良いからと言って濾過槽の清掃を疎かにしてると突然餌を食べなくなります。
夏は水温も高いので水が傷むのも非常に早いので、小まめに濾過槽をチェックして沈殿物や濾材に汚れが付いてきたら早めに濾過槽清掃を行って下さい。
但し、濾過槽を洗う際に2点ほど気を付けて頂きたいことがあります。
先ず、濾過槽を洗浄する際は余りピカピカにしないこと・・・・・濾過槽を洗浄すると濾材に付着しているバクテリアを流すことになります・・・餌を多めに与えている夏は水が汚れる(給餌料が多いから)のも早く、ピカピカに洗浄するとバクテリアが少なくなってしまい浄化能力が落ちてしまいます。出来れば洗浄は七分目か、濾過槽が2槽有る場合は1週間おきに1槽ずつ洗浄して頂くと良いでしょう。
また、濾過槽を洗浄する際に濾過槽の水を捨てますよね・・・・そして洗浄してから池水を満水にします・・・・これは普通の事ですが・・・・・
但し、水を増やす際に急激に新水を入れると水温が下がります・・・・折角調子を良くするために洗浄した筈が、水温低下により鯉が調子悪くなってしまっては元も子もありません。
洗浄前に濾過槽の水を水中ポンプを使用して上層の水(綺麗な水)だけでも池や水槽に戻して、新水を入れる量を出来るだけ減らして水温低下を防ぐようにして下さい。
因みに鯉は低い水温から高い水温(+5℃位まで)に入れても余りストレスを感じませんが、高い水温から低い水温(-1℃以上)に入れると極端に調子を悪くします。
以上を踏まえ出来る限り「餌食い」が落ちないように飼育に専念して下さい。
これから夏本番です・・・ここから2ヶ月が勝負です!!成田養魚園も気合いを入れて頑張ります!!